ほろよい備忘録

音楽のことなどを書くかもしれないし、書かないかもしれません。

2019年アニメ・声優楽曲20選

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

毎年恒例ですが、2019年リリースの中で特に自分が良いなと思ったりDJでよく使ったりしているものを20曲ピックアップしました。

 

過去の記事ももし良ければご一読ください。

yoshida234.hatenablog.com

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1.気ままな天使たち / わたてん☆5 (指出毬亜, 長江里加, 鬼頭明里, 大和田仁美, 大空直美)


わたてん☆5 - Music Video「気ままな天使たち」(Short ver.)

テレビアニメ「私に天使が舞い降りた!」のOP。何人かの方がtwitterで言及されているが、日本版I want you back歌謡を思いっきり早回ししたような曲。BPMを上げることでポップさを獲得しつつ、まるでweezerのようなパワーポップ感溢れるサビにスムースに繋げていくという近年のアニソンに散見されるキメラ感も同時に獲得していると見ることができ、クレバーさが感じられる。

 

2.Sunflower / 堀江由衣


堀江由衣「Sunflower」Trailer

2019年、久々にリリースされたほっちゃんのアルバム「文学少女の歌集」収録。アルバム全体としては割とバラエティに富んで(悪く言うと散らかって)いるが、この曲は映像とアルバムタイトルで提示されるおそらく表現したかった世界観に最も沿った曲になっているようだ。宇多田ヒカル「道」のソカのリズムっぽいシンセの清涼感とシューゲイザーのような歪んだギターの音の対比が日本のうだるような暑い夏の中にふと現れた涼しげな文学少女を表現しているように感じられる。

 

3.ひと夜ひと夜にひとりごと / 市杵島瑞葉 (田澤茉純)


Re:ステージ! ドリームデイズ♪SONG SERIES④ Personal Music 「ひと夜ひと夜にひとりごと(市杵島瑞葉 )/For you! For みい!(長谷川みい)」

テレビアニメ「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」のキャラクターソング。いわゆる「和風キャラ」の市杵島瑞葉の曲だが「和風キャラ」の曲といえば、猫神やおよろずの「お守りみたいにきこえてる」ごちうさの「色葉おしながき」デレマスの「花簪 HANAKANZASHI」等、和楽器の音を取り入れることで表現することが多く見受けられる。しかしこの曲は現代で星野源が体現するブラックミュージックを下地にした日本人の音楽=イエローミュージックをオマージュしたと思われ、これによって「和風」を表現している、と言うのはいささか考えすぎだろうか。

 

4.ガジェットはプリンセス / 柊かえ (立花芽恵夢)


Re:ステージ! ドリームデイズ♪SONG SERIES③ Personal Music 「ガジェットはプリンセス(柊かえ)/せーので跳べって言ってんの!(本城香澄)」

テレビアニメ「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」のキャラクターソングからもう1曲。ブーミーなベースとお馴染の音ネタでフューチャーベース然としながらもBPMを上げることでハード(ナード)コア・電波ソング感も演出しており「オシャレ過ぎない」オタク性の担保に繋がっている。

 

5.VIVID VIVID / 久保ユリカ


久保ユリカ「VIVID VIVID」MV short Ver.

ミニアルバム「VIVID VIVID」の表題曲。K-POPをオマージュしつつ、その大箱感があるオケに彼女のコロコロした声が乗り、「壮大さ」と「親近感」の相反する要素が見事に一つにまとまっている。

 

6.君にだけのLOVE SONG / あまさしお


あまさしお - PV「君にだけのLOVE SONG」

新人声優3人によるユニット「あまさしお」のシングル。甘々な声と歌詞が音数の控えめなストイックなクラブミュージックに乗った一曲。

 

7.NEON / YUKIKA


[MV] YUKIKA(유키카) _ NEON(네온)

アイドルマスター楽曲などで知られる韓国の作曲家ESTi氏のレーベルESTIMATE Entertainmentに所属する声優YUKIKA(寺本來可)の韓国でのデビューシングル。ESTi氏がかつてアイドルマスター楽曲「Little Match Girl」「Memories」等で見せた日本の80年代アイドル歌謡オマージュがこの楽曲でも見ることができる。

 

8.町かどタンジェント / shami momo (小原好美, 鬼頭明里)


【まちカドまぞく】オープニングテーマ「町かどタンジェント」&エンディングテーマ「よいまちカンターレ」試聴動画

テレビアニメ「まちカドまぞく」のOP。数年前からA-POPで流行の宇兆しを見せていたポスト渋谷系ネオアコ楽曲の一つの完成形として提示された印象。往年の名曲ROUND TABLE「パズル」のような疾走感があり、イントロからAメロの部分で転調と同時に入る小原好美さんのやや気だるいボーカルで「引っかかり」を感じさせつつサビで一気に見せる開放感はお見事。

 

9.フルスロットルで行こうぜ! / 西田望見


西田望見 デビューミニアルバム『女の子はDejlig(ダイリー)』より「フルスロットルで行こうぜ!」

西田望見のアーティストデビューアルバム収録。Shiggy Jr.の原田茂幸作詞作曲。昨今の洗練された声優アーティストに見られる曲とボーカルの「まとまりの良さ」とは真逆を行く、強力なトラックと彼女のパキっとしたボーカルの絶妙なアンバランスさが癖になる。このようなある種の「いびつさ」を楽しむのも声優楽曲の本来の楽しみ方だったことを思い出させる。

 

10.よりみちサンセット / 放課後クライマックスガールズ (河野ひより, 白石晴香, 永井真里子, 丸岡和佳奈, 涼本あきほ)


【試聴動画】THE IDOLM@STER SHINY COLORS FR@GMENT WING 04

アイドルマスターシャイニーカラーズ」の楽曲。所謂声優ラップ案件だが、キャラクターの特徴が発揮された掛け合いが楽しい雰囲気を生み出しつつ、サビのどこか憂いを含んだ美しいメロディラインが、ただ楽しいだけではないこの曲の奥深さを示している。

 

11.パパパ / 斉藤朱夏


斉藤朱夏 『パパパ』-Music Video-

テレビアニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」OP。斉藤朱夏の1stシングル。所謂現場系だったり、はたまたクラブミュージックライクだったりする昨今の声優楽曲の中で、ここまでまっすぐに日本語のガールズポップに取り組む姿は逆に稀有な存在かもしれない。唯一無二の声質で女性の心情を力強く歌い上げるその姿は長年J-POPを牽引する女性シンガーaikoを想起させすらする。

 

12.DECORATE / 内田彩


内田彩 - DECORATE (Official Music Video)

4thアルバム「Ephemera」収録。前作「ICECREAM GIRL」収録の「Close to You」で見せた大人らしさが更に深化し、女性の「艶かしさ」のようなものも表現されている。リリースごとに新たな魅力を提示する内田彩 x hisakuniのコンビから今後も目が離せない。

 

13.Palette(M@STER VERSION) / 島村卯月小日向美穂、五十嵐響子


【アイドルマスター】「Palette(M@STER VERSION)」(歌:島村卯月、小日向美穂、五十嵐響子)

アイドルマスターシンデレラガールズ」の楽曲。スウィングとフューチャーベース的な音使いのハイブリットなメロだが、BPMをかなり上げていることによってサビをハーフで取ることが可能になっている。このようにBPMを操作することで新鮮な印象を獲得するのは2020年のA-POPの一つのトレンドになるかもしれない。

 

14.Can you keep a secret ? / 内田雄馬


内田雄馬「Can you keep a secret ?」Easy Listening Clip

内田雄馬の1stアルバム「HORIZON」収録。甘い歌声で綴られるR&B。1stアルバムにしてこの世界観の作り方・表現力・完成度は貫禄すら感じさせる。

 

15.ピュアで小悪魔 / 尾崎由香


尾崎由香 -1st Solo Album「MIXED」全曲試聴クロスフェードMOVIE

尾崎由香の1stアルバム「MIXED」収録。一聴した印象はやはり強すぎる世間の印象「サーバルちゃん」が歌っているというところを逃れ得ないが、日本のポップスを牽引する多彩な作曲陣を迎え、それに応えようとする彼女の決意を感じ、その今後に期待せざるを得ない。

 

16.Present Moment / 富田美憂


富田美憂 / Present Moment(TVアニメ「放課後さいころ倶楽部」オープニングテーマ)

テレビアニメ「放課後さいころ倶楽部」OP。富田美憂のアーティストとしてのデビューシングル。速いテンポの上を急かすように流れていくストリングス、よくあると言えばよくある曲だが、職人・睦月周平の手による楽曲を見事に乗りこなした「精度の高い」一曲に仕上がっている。

 

17.はじめてのかくめい! / DIALOGUE+


【MV full size】Debut single「はじめてのかくめい!」【DIALOGUE+】

新人女性声優によるユニット「DIALOGUE+」のデビューシングル。作曲田淵智也、編曲田中秀和のコンビニよる一曲。ある種の「気持ち悪さ」を感じる引っかかりのある独特のコードの響きの上を極上にポップなメロディーラインで駆け抜けるインパクトの強さは2019年リリース楽曲の中でも随一。

 

18.気まぐれイニシエーション / Erii

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山崎エリイの「Erii」名義での1stシングルに収録。宮川弾作曲。山崎エリイ名義のアルバム「夜明けのシンデレラ」収録の「a little little thing」で見せた浮遊感溢れるサウンドそのままに、グッと大人っぽい印象に進化させている。

 

19.ひよこのうた / Le☆S☆Ca

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Tokyo7thシスターズのユニット「Le☆S☆Ca」による楽曲。定期的にリリースされる声優2step楽曲ではあるがそれに畳み掛けるようなラップ歌唱の掛け合わせが新鮮な印象。

 

20.今日だけの音楽 / 坂本真綾

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アルバム「今日だけの音楽」を締めくくる楽曲。もはや説明不要。「歌え今日だけの音楽を」のリフレインが頭から離れない。

 

以下、他のノミネート楽曲です。どれも珠玉の「イイキョク」揃いなので、是非聴いてみてください。

 

This Kiss / 沼倉愛美

イエローフラッグ夏川椎菜

Take a step forward / TrySail

Future Seeker / 水瀬いのり

青空ダイアリー / 東山奈央

キミの世界にまざりたい / SPR5

Take off with me / 寿美菜子

ふわふわらびっと / 悠木碧

竜人くんが大好きです♡ / イヤホンズ×内藤るな高井千帆平瀬美里(ex.ロッカジャポニカ)×清 竜人

HOLD ME / AMADEUS

アイノウ・アイノウ / 伊津村陽花 (花守ゆみり)

男と女は十時半 / 山寺宏一 & 内田彩

ララルハレルヤ / 駒形友梨

チュラタ チュラハ / イヤホンズ

生きる / 安野希世乃

お願いマッスル / 紗倉ひびき (ファイルーズあい) & 街雄鳴造 (石川界人)

スマイルスキル=スキスキル! / 赤き誓い (和氣あず未, 徳井青空, 内村史子, 田澤茉純)

土曜のルール / 伊藤美来

HEAT:Moment / 橋本みゆき

Can now, Can now / Study

セカイは廻る / みお from BEST FRIENDS!

ニアー・ユアー・サイド / 綾波 (大地葉)

箱庭のサマー / 福原遥

Girl is fun / 内田真礼

何もしてあげられない / 22/7

Full of smiles / シフォン・マクドゥーガル(cv:くすはらゆい